シート張り替え用語集
当ホームページ等でシート関係の用語に「?」となったときはコチラです。
スタンダードでは扱っていない加工や素材に関する内容もあります。
あ か さ た な は ま や ら わ A
あ行
あんこ・アンコ
シートスポンジのこと。微修正くらいならばともかく、加工は大変難しいです。
参考:実験その6 シートスポンジを補修する!
アンコ抜き(加工)
アンコ=シートスポンジを削ってシートを低くする加工。
足つき性を良くするほか、シートに段をつけるドレスアップ的な効果も。
キレイにアンコ抜きするのは難しいです。
アンコ盛り(加工)
アンコ=シートスポンジを継ぎ足してシート形状を変更する加工。
クッション性を良くするほか、ドレスアップ的な効果も。
キレイにアンコ盛りするのはアンコ抜き以上に非常に難しいです。
ウレタン(素材)
シートスポンジのこと。シートスポンジはウレタンで出来ているのでウレタン=スポンジというわけです。
エナメル(生地)
生地表面にポリウレタン樹脂をコーティングして光沢を持たせた生地。つやつやです。
スタンダードでは扱っておりません。
帯芯
シートベルトの中に縫いこまれている帯状の芯材。
か行
型押し(加工)
シート座面に行われる溶着加工のひとつ。
滑り止め効果やデザイン効果をねらってシート座面に入れられるパターンのこと。
ステッチ(縫い)によるパターンよりも防水性が高く、純正シート皮によく使用されます。
さ行
座面
シートのおしりを乗せる部分のことです。
シボ
生地表面にある本革風のしわ模様のこと。
生地の風合いを大きく左右する、非常に重要な要素です。
純正タイプ
純正に準じたデザイン、ということです。純正品ではありません。
スタンダードの純正タイプシート皮は、純正に比べてちょっと固めな仕上がりになります。
シート皮
スタンダードでは、各車種用に縫製または裁断されたものをシート皮と定義しています。
シートキャッチ
シートと車体を固定する部分。車種によってさまざまな形状・方式があります。
シート染めQ
微細な粒子のためシート生地を「染めたかのように塗装」することが出来る塗料。
密着追従性が高く、引っ張っても塗膜がきわめて剥がれにくいため「染め」と表記されるが実際は「塗装」なので注意。
ロゴを入れたり、ツートンカラーにしたりと用途は広い。
ここから実際に使用した感想・・・
色あせたシートを同じ色で染め直す、明るい色のシートを黒くするといった使い方をするのには最適。
逆に黒シートを他の色でムラなくキレイに染めるのは、かなり厳しいです。
参考:実験その2 シート染めQでリペアする!
参考:実験その3 シート染めQでカスタムする!
シートベース
シート底板のこと。
純正ではPP(ポリプロピレン)樹脂製が一般的です。旧車や一部の車種では鉄板製、社外品のカスタムシートではFRP樹脂製が多いです。
ステッチ
シート生地の縫い目。または縫い合わせ部分のこと。
た行
タッカー(工具)
コの字型の針を打ち出して、シート皮を止めるのに使用する工具。
参考:実験その1 シート張り替えに最も向いているハンドタッカーはどれなのか!?
タックロール(加工)
シートの加工方法のひとつ。
シート座面左右方向に一定間隔にステッチや型押しを入れることで、横から見たときの座面表面に凹凸をつける加工を一般的にタックロールと呼んでいます。
二輪では少ないですがタックロール(巻き込み縫い)の名前が示すように生地を巻き込んで重ねて縫い合わせるタックロール加工もあります。
前者のタックロールは段が盛り上がった感じ、後者は段がつぶれた感じになります。
チップウレタン(素材)
ウレタンスポンジの端材(チップ)を固めて、ブロック状やマット状に成形しなおしたクッション材。
社外品シートに多く使われている。
ディンプル(生地)
シート生地の表面模様のひとつ。生地表面に丸い凹みが規則的に並んだ生地です。
なぜかディンプル生地は滑りにくいと認識されていることが多いですが、あくまでも表面の模様なのでディンプル生地でも滑りやすいものもあれば滑りにくいものもあります。
な行
は行
張り替え
やってみると意外と出来る作業です。自分の手でキレイに仕上がったときは、結構な達成感&満足感が味わえます。
張りしろ
スタンダードでは、シート皮のシート裏側へまわりこむ部分をこう呼んでいます。
この部分を引っ張って、この部分に、タッカーを打ち込んでシート皮を張っていきます。
スタンダード製のシート皮は張りしろ部分を純正シート皮よりも約2cm大きく取ってあるので引っ張りやすく、また多少の張り直しがきくようにしてあります。
パイピング(加工)
シート皮の縫い合わせ(または溶着)部によく使われる、玉ぶち飾り。ポコっとしたチューブ状のアレです。
防水ビニール
シート皮とシートスポンジの間にはさみ、水の染み込みを抑えるビニールシートです。
スタンダードのシート皮に付属しているのはぶっちゃけて言いますとただのビニール袋なんですが、いろいろテストしたところいちばん使えたのが0.02mmのビニール袋だったので。
ちなみにシート加工業者さんや一部の純正も採用している、一般的な防水方法です。
ま行
マット(生地)
ザラザラ(またはサラサラ)したつや消しのシート生地。
あくまでも表面の模様なのでマット生地でも滑りやすいものもあれば滑りにくいものもあります。
メッシュ(生地)
網目状、または格子状の細かな型押しの入った生地。
シート皮で使用されるメッシュ生地は、実際に穴の開いたメッシュではありません。
や行
溶着(加工)
シート皮を縫い合わせでなく、高周波などで溶かして接合する方法。
防水性が非常に高く、純正シートはほとんどこの溶着で作られています。
ら行
リベット
ベルトやシート皮を固定するための金具。旧車やレトロ系バイクのシート装飾に使われることも多い。
わ〜ん
ワイラックス(素材)
一部のヤマハ車のシートに使用されている、衝撃吸収材性とフィット性に優れたシート素材。
A〜Z
FRP(素材)
ガラス繊維を樹脂で塗り固めたもので、社外品シートのシートベースによく使用される。
FRPは非常に硬くタッカー針が打ち込めないので、接着剤、ビス、リベットなどでシート皮を張ります。
参考:実験その5 カスタムシートを補修する!
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