リペア前 |
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シート後部の右側が、広範囲に浅く凸凹しています。
スポンジが濡れている場合はしっかり乾かし、紙やすり(120番〜240番くらいのもの)で凸凹をなだらかにしておきます。
凹みの境目がなだらかでないと、どうしても表面に凹みの跡が出てしまいます。
ちなみにシート座面中央の、大きな裂け目の様な凹みは元々ある凹みですのでご心配なく。
画像クリックでペーパーで均した後の凸凹部分を拡大表示します。 |
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凹みの程度がわかりやすいように、角度を付けて画像を撮ってみました。
矢印の辺りが凸凹しているのがわかると思います。
これ以上深い凹みや、頻繁に二人乗りをする場合は、プロの業者様へ修理を依頼される方がいいかも知れません。
画像クリックで拡大表示します。
ペーパーがけによって凹み部分との境が、なだらかになっているのを確認してください。
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<参考までに>
アンコ抜きの仕上げや、劣化でのシートスポンジ表面の凸凹を均すときは、画像の「ダイソー ステンレス製おろし金」が超オススメです。
おろし金が平らではなく反った形状なので曲面を仕上げやすく、歯の立ち方も絶妙でサクサクとスポンジを削ることができます。
カド部分(○印部分)がスポンジに引っかからないように、折り曲げてやるとより作業性がアップします。
もはやスポンジ加工用の専用工具では・・・と思えるくらい「使える」アイテムです! |
凹みに綿を乗せる その1 |
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今回は「キルト芯1.5cm厚」という手芸用のシート状の綿を使います。
なおこれは一般的に「芯地」と呼ばれるもので、様々な厚さ、素材のものがあります。
薄手のものが多く厚手のものは少ないようです。
(手芸専門店で1m四方で 800円程度です。)
ちなみに今回の補修内容ですと、30cm四方で充分足ります。
ほぐして使用するので、なるべく厚みがあるものを選びます。
キン肉マンのツタンカーメンの技「ミイラパッケージ」を思い出します(笑) |
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まずは比較的凹みの深い部分に、ちぎってほぐした綿を乗せていきます。
ぎゅうぎゅう詰め込む感じではなく、程ほどに。
画像クリックで拡大表示します。
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凹みに綿を乗せる その2 |
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次に薄く広げるようにほぐした綿を、ペーパーを当てた部分全体に乗せます。
この工程で全体の形を整えることになりますので、極力綿を薄く広げて段差ができないようにします。
薄くするとおそらく1枚(という表現は正しいのかな・・・)では凸凹を吸収しきれないので、何枚か重ねることになると思います。
画像クリックで拡大表示します。 |
シートの仮張り&凸凹チェック |
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防水ビニール、シート皮をかぶせ大まかにシートを張って凸凹が取れているかを確認します。
防水ビニールの有無でかなり変わってきますので、必ずビニールを入れてください。
凸凹は角度を変えてみたり、手で撫でてみるとわかりやすいと思います。
画像の状態ですと、手で触ると一発でわかります(^^;
画像の様に凸凹が残っている場合は、シート皮を剥がし、再度綿を重ねます。
凸凹が取れている場合は、本張りを行います。
画像クリックで拡大表示します。
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シートの本張り |
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上の画像から2枚ほど綿を追加して張ってみました。
少し緩やかな凹みが確認できますが、全体的には凸凹はほとんど取れています。
これなら手で触ってもまずわかりません(^^
張り替えについての詳細は、各車の張り替え手順ページをご参考ください。
画像クリックで拡大表示します。
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補修完了! |
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真上から見るとこんな感じです。
さすがに綿の部分を押し込むと感触が違うのでわかりますが、数百円とちょっとひと手間でこの仕上がりですし、使用に問題のない凹みでしたらぜひやってみてください!
画像クリックで拡大表示します。
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斜め後ろからです。
違和感なく仕上がっていると思います。
スポンジを切り貼りしての補修は継ぎ目をなだらかに仕上げるのが非常に難しいのですが、綿の場合は手でほぐして調整できるのでアマチュアでもやりやすく、時間もかからないと思います。
画像クリックで拡大表示します。
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