リペア前 |
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実験サンプルはエストレヤRSのシート。
全体に薄汚れ、パイピングが黒ずんでいます。
黒ずみ方がひどいので、ひょっとすると黒く塗られたのかもしれません。
マスキングテープの付きを良くするためにも、まずはこれを洗ってキレイにします。
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まずはシート洗浄・・・ |
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たわしに研磨剤入りの洗剤(ジフとかクレンザーとかです)を付けて、ガシガシこすります。
荒い方法ですが、いちばん効くやり方でもあります。
アスファルトやコンクリート上でガシガシやりますと、シートのふちがこすれて破れます。下にマットを敷いてやりましょう。
注意!
つやのある生地のシートや、柔らかい素材のシートの場合、表面のつやが無くなったり、傷が入ったりします。そういう生地のシートはスポンジと中性洗剤で洗います。
画像クリックで洗浄後のシートを表示します。
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コツコツとマスキング・・・ |
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パイピングに沿ってマスキングテープを貼ってゆきます。
パイピング幅の1/5くらいマスキングテープを重ね、ヘラで押し込んでやるとすき間なくテープを貼れます。
これをパイピングの全周に行います。今回これがいちばんツライ作業でした(笑)
座面および側面、シート裏側もマスキングします。
染み込みテストを兼ねて今回は全面マスキングテープ。
画像クリックでマスキング後のシートを表示します。
キン肉マンのツタンカーメンの技「ミイラパッケージ」を思い出します(笑) |
いざ、吹き付け! |
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それでは「シート染めQ」を吹き付けていきます。
感に記載の説明によると、「2分振ってから使用、軽くつやが出るくらいで10分おきに塗り重ねるように」とありますのでその通りに。
吹いた感じはいたって普通の白色缶スプレーです。
臭いがシンナー臭ではなく、模型などで使う「うすめ液」の臭いですね。
黒ずみが消えるまでに4回の塗り重ねが必要でした。
画像クリックで吹き付け後のシートを表示します。
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仕上がり具合は・・・ |
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最終吹き付けから1時間ほど置き、ペリペリとマスキングテープを剥がしていきます。
テープはがしは塗装作業の醍醐味です(笑)
どうでしょうか?
なかなかキレイ・・・に見合えますが、マスキングし切れずにはみ出したところがちょこちょこあります。
テープ越しに下地が染められることはなかったです。 |
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はみ出し部分のアップです。
パイピングの染まり具合は、質感も含めてなかなか良いと思います。
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修正してみる・・・ |
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「シート染めQ」からうすめ液の臭いがしたので、うすめ液を綿棒に取り、はみ出しを擦ってみると・・・。
画像クリックで使用したうすめ液を表示します。
模型好きにはお馴染みのアレです(笑) |
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見事に修正できました!
ん〜「染める」のがうすめ液で「落ちる」のは腑に落ちませんが・・・
缶には「乾燥後は強力なラッカーシンナーでないと落ちません」とありますので、1時間程度では乾ききっていなかったという事でしょうか・・・?
パイピングの色落ちが心配なのでパイピングをマスキングし、はみ出しを修正しました。
画像クリックでマスキング修正画像を表示します。 |
完成!・・・ |
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洗浄でシートの黒が、「シート染めQ」でパイピングの白がくっきり出たので非常にきれいです。
細かく見ていくと気になるところはありますが、概ねリペアは成功と言えると思います。
柔軟性のあるシートをいかにキレイにマスキングできるかが、作業のキモだと思います。
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