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スポンジに水が染みている場合、染み込みのキツイ方を下にしてシートを立てかけておくとスポンジ内の水分が流れ出てきます。
これだけで水が抜け切ることはないんですが、作業する前にやっておくと、後の水分取りが少しラクになります。
日光が直接当たるとシートスポンジの劣化が早まりますのでご注意ください。 |
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張り替え前にデジカメでシートを各方向から撮っておくと、張り替えるときの目安になります。
スポンジの状態やシート皮との相性があるので、必ず同じになるとは限らないのですが、特にステッチやパイピングのある車種は、シートのフチからパイピングまでの長さなどを測っておくと、あとで参考になったりします。 |
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ベルト金具をとめているボルトやビスはサビてることが多くて外すのに難儀したりします・・・。
張り替える前の晩に、クレ556などの浸透潤滑剤を吹いておくと、ちょっとマシかもしれません・・・。
ちなみにこの手の浸透潤滑剤では、少し値は張りますがワコーズの「ラスペネ」が高評価です。
取り付け時には薄くグリスなどを塗っておくと、サビ防止に効果があります。
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ベルトのビスを緩めていて、途中から急に緩めにくくなることがあります。
これは露出していたネジ部分がサビてしまっているせいで、このまま緩めていくとビスの頭をなめてしまったり、最悪の場合は締めも緩めもできなくなります。
こうなる前にいったん緩めるのをやめて、露出しているネジ部分にクレ556などの浸透潤滑剤を吹きかけて、同径・同ピッチのナットを通してやります。
こうするとねじ山部分のサビが取れ、同時にネジ山が整うので緩めやすくなります。
硬いステンレスのナットがオススメです。 |
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タッカーの針を外すときマイナスドライバー等でコジって外すわけですが、ドライバーの先をこんな風に研いでカドを落としてやると、あまりシート皮を傷つけずにコジることができます。
市販の針外し専用ツールもありますが、本来は段ボールなどの荷箱解体用なので強度的にヤワで使えません・・・。 |
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ベルトやシート皮に穴をあける方法として、革ポンチやキリ以外にハンダゴテを使うやり方もあります。
熱したハンダゴテをベルトやシート皮に刺して、溶かして貫通させます。
素材を溶かしますので、ポンチやキリによる穴あけとちがい、その部分からほつれてこないというメリットがあります。
デメリットは臭いとハンダゴテが汚れるコトでしょうか・・・。
火傷にはご注意ください。
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ちょっと荒い方法ですが、効果てきめんなシート洗浄方法を。
たわしに研磨剤入りの洗剤(ジフとかクレンザーとかです)を付けて、ガシガシこすります。
大抵の汚れはコレで落とせます。
シートのふちを痛めますので下にマットを敷いてやりましょう。
注意! つやのある生地のシートや、柔らかい素材のシートの場合、表面のつやが無くなったり、傷が入ったりします。そういう生地のシートはスポンジと中性洗剤で洗います。
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汎用生地で張り替える際のご注意。
ゼファー750やSRV250のように、縫製無しの一枚皮で張られているシートの場合、市販の汎用合皮生地でそのまま張替え可能のように思えますが、シート先端が突き出た形状のシートなどはうまく張れない事がありますのでご注意ください。
画像はゼファー750の純正皮ですが、純正皮は無理なくキレイに張れるようにシート先端部分(○印部分)がスポンジ形状に合わせて立体的に成型されています。
一枚皮だと高く感じる純正皮ですが、仕上がりを考えれば納得できる価格ではないかと思います。 |
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お客様からの投稿です。
タッカー針がシートベースにうまく刺さらないときは、タッカー針の先をサンドペーパー等で軽く削って尖らせ、軽くCRC556等の潤滑材を塗布すると刺さりガ良くなります。
シートベースの硬化が進んだ旧車などに効果的のようです。
加工も簡単なので是非お試しください。
愛知県のW様、情報ご提供ありがとうございました。
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破れたまま放置されたシートなどで見かける、スポンジ表面の浅い凸凹は綿で簡易的に補修可能です。
あくまでも実用上支障がない場合になりますが、手でほぐすことで簡単に成型できる綿で表面を整えられます。
詳しくは実験室ページの、
「実験その6:シートスポンジを補修する!」
をご参考ください。
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アンコ抜きの仕上げや、劣化でのシートスポンジ表面の凸凹を均すときは、画像の「ダイソー ステンレス製おろし金」が超オススメです。
おろし金が平らではなく反った形状なので曲面を仕上げやすく、歯の立ち方も絶妙でサクサクとスポンジを削ることができます。
カド部分(○印部分)がスポンジに引っかからないように、折り曲げてやるとより作業性がアップします。
もはやスポンジ加工用の専用工具では・・・と思えるくらい「使える」アイテムです! |