リペア前 |
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左前のあたりが少し破れ、そこから中央にかけて接着剤が剥がれてシート皮が浮いています。
使用するのは左から、
・脱脂用のうすめ液(パーツクリーナ等でも代用可)
・接着剤(コニシボンドのウルトラ多用途SU)
・洗濯バサミ多数
・紙やすり(120番〜240番くらいのもの)
以上です。
ボンドはゴム系接着剤であれば何でもOKですが、上記のものが接着強度・接着早さに優れていてオススメです。
画像クリックで浮いた部分を表示します。 |
シートベース接着面の足付け |
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シートベースに残った古い接着剤を擦り取ります。
結構つるつるした状態のものが多いので、紙やすりでFRPシートベースの接着面を荒します。
接着面が画像のようにつやの無い感じになればOKです。
うすめ液(パーツクリーナ)で接着面を脱脂します。
脱脂にシンナーを使っても結構ですが、シート皮に付くと生地を溶かしてべたつきますのでご注意ください。
うすめ液も若干シート皮を侵しますが、すぐにふき取れば問題ないレベルです。
※シート皮によります。全てそうなるうわけではございません
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接着剤を塗る |
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荒らした部分に接着剤を薄く塗り広げます。
ちょっと分かりにくいのですが、つやが戻っている部分が接着剤を塗った所です。
すぐにシート皮をかぶせずに、接着剤を触って指に付かなくなるまでしばらく時間を置きます。
チューブタイヤのパンク修理経験のある方はご存知かと思いますが、こうした方が接着効果が高まります。
キン肉マンのツタンカーメンの技「ミイラパッケージ」を思い出します(笑) |
シート皮を被せる |
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シート座面をぐっと押さえ込みながら、手で巻き込むようにシート皮を被せます。
座面を押し込んでスポンジを縮めることで、シート皮に余裕ができるので、そこをすかさず巻き込む・・・といった感じです。
ある程度シート皮にクセが付いているはずですので、それなりの位置に収まると思いますが、何回か練習して感覚をつかんでおいたほうがいいかもしれません。
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洗濯バサミで固定します |
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シート皮を巻き込んだら、すかさず洗濯バサミで固定していきます。
とりあえず接着部分全体を固定してしまい、その後で細かく位置を合わせて挟みなおすのがいいと思います。
なるべき隙間なくびっしりと固定したほうがベストです。
画像のだと少し少ないです(^^;
画像クリックで裏側を表示します。
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ひとまず補修完了・・・ |
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充分な乾燥時間をおき、洗濯バサミを取り外します。
一日も置けばまず大丈夫でしょう。
だらしなく浮いたところが無くなり、非常にいい感じです。
これならまだまだ使えます(^^
クリックで裏側の接着面を表示します。
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分かりにくい部分ですが、若干破れが表に出てしまいました。
シート皮についているクセのせいで、元々の位置以上に引っ張るのは難しいかもしれません。
クリックで裏側を表示します。 |
ちょっとひと手間加えてみたり・・・ |
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接着剤止めのシートでは、こんな感じでシワができている部分があるかと思います。
こういうシワで少し浮いた部分が、接着剤剥がれのきっかけになりますので、ニッパーでシワの山を切っておくと剥がれ防止になります。
クリックでカット後を表示します。
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さらにひと手間加えてみたり・・・ |
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○印部分にこすれた跡があり、ゲルコート(FRPの上塗り部分)が擦れてガラス繊維を固めた部分が見えています。
固められたガラス繊維はいわばやすりの様なモノですので、このままにしておくとこすれた相手側(フレームやタンクなど)にダメージを与えてしまいます。
このような擦り跡があれば、シート、または相手側のこすれた部分にゴムやスポンジ、テープなどを貼って保護しておきましょう。
クリックで○印部分を拡大します。
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このシートはちゃんとダンパーゴム(○印部分)が付いていますが、カスタムシートの中にはこういったゴムが付いておらず、フレーム等にシートが直に当たっているものもあります。
そういったシートはFRPがフレーム等に擦れてダメージを与えがちですので、薄手のゴム板やスポンジシートで当たりを和らげておきましょう。
厚手のものだとシートが浮いてしまい、体重をかけた際にシートベースが大きくたわみ、破損につながる可能性がありますので、使用する際はご注意ください。
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