GJ77A型バンディット250/V シート張り替え手順

 張り替え手順で使用しているシート皮は、生産ロットにより販売しているものと一部異なる場合がございます。

 純正シート皮とは座面部分の生地が違いますが、シート皮の形状自体は同じです。
 メッシュ生地とシボ生地の2つの生地の出来ていますので、比較的ズレが目立ちやすいですが
 ズレに気をつけていけば、張り替え自体は比較的簡単なシートです。

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前準備
作業時は必ず保護メガネを着用してください。

張り替えに際して外しておく部品
ベルト部分)
シートキャッチ金具
部分)

取り外しに必要な工具
10ミリのレンチ
シートキャッチ金具とベルトは共締めですので、10ミリのボルト2本外せばOKです。
張り替えやってみようのページを参考に古いシート皮を剥がし、防水ビニール、シート皮の順にシートにかぶせます。

防水ビニールは袋状になっていますので、必要なサイズに切り開いて使用します。

GJ77A型バンディット250/Vの場合でしたら半分にすれば足りるはずです。

  

step1 シート前後の仮止め
シート皮とシートベースの中央を合わせて仮止めします。

左右どちらかに偏らないよう注意して、シート前後をタッカーで止めます。

仮止めですので、シートベースとシート皮の中央が合っていれば強く引っ張って張る必要はありません。

一点止めですと力が集中してシート皮が切れることがありますので、3点ほど打っておくと安心です。

画像クリックでシート前側を表示します。
これで仮止め完了です。

画像のようにシート座面はダルダルになっていると思いますが、それでOKです。

大切なのはシート本体に対してシート皮がずれていたり、ななめになっていないか、確認することです。

ずれている場合は針を外して再度仮止めを行います。

OKですか?では本張りに行きましょう!

  

step2 シート前部の本張り
仮止めで打った針を外し、シート前部を本張りします。

シート前部を正面から見たところです。

シートの縫い目とシートベースのふちが沿うようにします。

タッカーを打ち込む位置ですが、画像の位置よりも
上だと車体に取り付けたとき、タンク後端とタッカー針が当たる可能性があります。
とりあえずシート前部が張れていればOKです。

シート座面はスポンジから浮いた状態になっていると思いますが、それでOKです。



画像クリックで拡大表示します。

  

step3 シート左右を張る(前より)
シート中央よりやや前より部分を左右に張ります。

ちょうど生地が縫い合わさっている辺りです。


縫い合わせ部分の位置がが左右で同じになるように、左右を均等に張っていきます。

バンディットはシートベースが左右非対称なんで、ご注意ください。

ダンパーゴムの位置を基準にしますと、かなりの確率で左右でズレます(笑)

画像クリックで拡大表示します。
シート皮を張る強さですが、今の段階では画像の様な感じになるくらいでOKです。

ここは後ほど張りなおしますので、シワやたるみが残っていても問題ありません。気にせずに行きましょう。


画像クリックで拡大表示します。

  

step4 前部カドの本張り
シート前部のカド部分を本張りします。

斜め前へ巻き込むようにします。
シート前部を裏側から見たところです。

画像のように、かなりシート皮が余るような感じになります。

コツ、というほどではないのですが、カド部分を手で斜め前へ巻き込むようにするとやりやすいです。


画像クリックで拡大表示します。

シート前部分がスッキリしてだいぶシートの形になってきました。

画像クリックで拡大表示します。

  

step5 座面のシワ取り
step3で打った中央の針を外し、左右へ張ります。

左右のズレを最小限にするため、片側ずつ行います。

やや強めに張ります。
片側ずつ中央に打ったズレ止めの針を外し、左右へシートを引っ張ります。

張る強さですが、何度か手でシート皮を巻き込むようにしてどれくらいの強さでシワが取れるか確認するといいでしょう。

概ね座面のシワが取れればOKです。
左右のバランスに気をつけてください。

あくまでも目安ですが、縫い合わせ部分からシートベース中央のカドまでが6cm前後になると思います。

詳しくは画像クリックで。
ほぼ前側座面のシワは取れました。

シート座面はやや緩い張り具合になっていると思いますが、それでOKです。

あまり強く張るとシートが硬くなりますのでご注意ください。

クリックで拡大表示します。

  

step6 シート左右を張る(後ろより)
シート中央よりやや後ろより部分を、斜め後ろに張ります。

左右のバランスに注意します。

画像の印部分はちょっとタッカーを打ちにくいかもしれませんが、力のかかる部分ですのでしっかりとタッカーを打ち込んでいきます。

このシートの中でココがいちばん張りにくいところです。

画像ではほとんど変わってないように見えますが(笑)、シート中央付近のゆるい感じはだいぶ少なくなっているはずです。

クリックで拡大表示します。

  

step7 シート後部を本張り
シート後ろ部分1,2の順に本張りします。

1:仮止めの針を外し、本張りします。

2:後カド部を左右のバランスをみながら張っていきます。

画像の矢印部分の長さが大体2〜3cmくらいになるように張ります。

この部分の長さはシートスポンジの状態で結構変わりますので、参考値で。

カド部分は左右で同じ張り具合になるように注意します。

クリックでシート裏側を表示します。

シワ、たるみはほぼなくなっていると思います。

画像の
印のあたりは凹んだようになっていますが、ベルトが通る部分ですのでそれでOKです。

クリックで拡大表示します。

  

step8 シート座面張り
前後のシート座面を左右に張ります。

シート前部の余った部分を重ねてとめておきます。

画像の印部分はシート皮が寄っていてタッカーが打ちにくいですが、シワが表に出ないように細かくタッカーを打っていきます。

きつく張るとシートが硬くなりますのでご注意ください。

シート前部分は画像のように折り重ねてタッカーで止めておきます。

前後の印のあたりはシート皮がスポンジから浮いたようになっていると思いますが、それでOKです。

クリックで拡大表示します。

  

step9 バランス調整
シート全体のバランスをみてタッカーを打ち込み、張り具合を調整します。

曲がって打ったタッカーの針やゆがんだ針を抜いて、きれいに打ち直します。

シートの凸部など一部タッカーが入らない部分はありますが、なるべくまんべんなくタッカーを打っていきましょう。

張り替えやってみようのstep6を参考に、余分なシート皮と防水ビニールを切り取ります。

外したシートキャッチ金具とベルトを取り付けます。
余分を切り取り、シートキャッチ金具とベルトを取り付けた状態です。

シートキャッチ金具に向きはないようです。

画像クリックで拡大表示します。
表はこんな感じです。

張り具合ですが、シワやたるみがなく、ちょっと緩いかな?と感じるくらいがちょうどよいです。

  

step10 完成
完成です!

どうだったでしょうか?うまくできましたか?

GJ77A型バンディット250/Vは部分的にきつく張らないといけない所があるものの、張りやすいシートだと思います。

シート形状に合わせたシート皮ですのでグイグイ引っ張らなくてもこの通りちゃんと仕上がります。


クリックで拡大します。
後ろからです。


クリックで拡大します。



実際作業されて分かりにくい所がありましたら掲示板またはメールにてお気軽にお問い合わせください。

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