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XLR125R/200R シート張り替え手順
張り替え手順で使用しているシート皮は、生産ロットにより販売しているものと一部異なる場合がございます。
XLR125R/200R用シートはシート後部のシワ取りと、タッカーの入らないベルト辺りのシート皮をどうとめるかが
作業のキモになります。
とにかくタッカーが打ちにくいシート形状ですので、何度も打ち直すことになると思います。
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前準備 |
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作業時は必ず保護メガネを着用してください。
張り替えに際して外しておく部品
ダンパーゴム(○部分)
ベルト(○部分)
取り外しに必要な工具
10ミリのレンチ
ベルトは10ミリのナットで取り付けられていますので、左右2箇所ナットを緩めてベルトを取り外します。
ダンパーゴムは手でこじって外します。
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張り替えやってみようのページを参考に古いシート皮を剥がし、防水ビニール、シート皮の順にシートにかぶせます。
防水ビニールは袋状になっていますので、必要なサイズに切り開いて使用します。
XLR125R/200Rの場合でしたら半分にすれば足りるはずです。
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step1 シート前後の仮止め |
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シート前後(○部)を仮止めします。
まずシート前側をとめておき、次に後ろに引っ張って張ります。 |
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シートベースのふちとシート皮の縫い目が沿うように、シート皮を仮止めします。(○部分)
シート左右のズレに注意し、タッカー3点止めで。
画像クリックでシート後ろ側を表示します。
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シート後ろを引っ張る強さですが、画像のようにシート皮がスポンジから軽く浮く程度に張っておきます。
仮止め後、シート皮が左右どちらか一方に寄っていないか確認してください。
片側に寄っている場合は、針を外して再度仮止めします。
画像クリックで拡大表示します。 |

step2 シート左右の仮止め |
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シート左右を引っ張って仮止めします。
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左右のバランスをみながら2〜3点で仮止めします。
仮止めですので強く張らなくてOKです。 |
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これで仮止め完了です。
画像のようにシート座面はダルダルになっていると思いますが、それでOKです。
大切なのはシート本体に対してシート皮がずれていたり、ななめになっていないか確認することです。
ずれている場合は針を外して再度仮止めを行います。
OKですか?では本張りに行きましょう! |

step3 シート前部左右張り |
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シートやや前よりの部分を左右に張ります。
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シートのカドの部分(○部分)で、皮の縫い目とふちが沿うように、シート皮を左右に張っていきます。
ここも2〜3点止めします。
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起伏の大きいシート形状なので、座面の大きなたるみはまだ取りきれませんがこれくらいでOKです。
シワが増えたように感じるのは、浮いていたシート皮がスポンジに沿ってきたからです。
画像クリックで拡大表示します。。
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step4 後部本張り |
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仮止めで打った針を外し、シート後部をややきつめに張ります。
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シート後部の仮止めの針を外し、座面のシワを取る感じでやや強めに後ろに張っていきます。
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画像ではあまり違いが分かりませんが、実際は座面のたるみがだいぶスッキリしていると思います。
画像クリックで拡大表示します。 |

step5 シート前部左右張り |
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シート先端部分を左右に張っていきます。
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シートベースのフチとシート皮の縫い目が沿うようにタッカーを打っていきます(○部分)
縫い目が真っ直ぐに見えるとキレイに見えますので、ここはしっかり合わせておきます。
シートベースに微妙に角度が付いているので針が打ちにくいですが、しっかりタッカーを押し付けて打っていきます。
画像クリックで拡大表示します。 |
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シート前部はほぼ張れた感じになっていると思います。
画像クリックで拡大表示します。 |

step6 座面たるみ取り |
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シート皮の縫い合わせの辺り(画像参照)を斜め後ろに張ります。
ここは強めに張ります。 |
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黄色の部分のダンパーゴムが残っているとタッカーが入らず針が打てないのでご注意ください。
座面のたるみを取るために強めに張っていきます。
タッカー打ちにくいですが、シート皮にかかる張力が分散されるようにできるだけ多くタッカーを打つようにします。
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かなりスポンジのカタチに沿ってきました。
画像クリックで拡大表示します。 |

step7 後部再張り |
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シート後端部の形に添って張っていきます。
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step4で打ったタッカー針が邪魔なときは、その針を外して再度打ち込みます。
シワがなるべく表側へ出ないように張っていきます。
シワを押さえるようにタッカーを打ってもOKです。
クリックで拡大します。
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表から見るとこんな感じです。
どうしてもこれくらいは残ってしまいます。
クリックで拡大します。 |
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ほぼ完成です。
手でつまむとシワができるくらいの張り具合が丁度いいです。
クリックで拡大します。 |

step8 前部本張り |
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シート前部の形に添って張っていきます。
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シートベースのフチと縫い目を沿わせて本張りしていきます。
クリックで表側から見たところを表示します。
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ちょっと場所は違いますが、シート皮の重なるところはこんな感じで処理しておきます。
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続・ほぼ完成です。
ほとんど変わってませんが(笑)
多少のシワ・たるみは次のバランス調整で取っていきます。
クリックで拡大します。 |

step9 バランス調整 |
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シート全体のバランスをみて張り具合を調整します。
青矢印部分はタッカー打てる部分がないので、タッピングビス、または画鋲でとめます。
曲がって打ったタッカーの針やゆがんだ針を抜いてきれいに打ち直します。
余分なシート皮を切り取ります。
外したベルト、ダンパーゴムを取り付けます。 |
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画像の赤矢印部分は何とかタッカーを打ち込めます。
○印部分はタッカー打てないので画像のようにタッピングビスでシート皮をとめるか、画鋲を押し込んでとめます。
タッピングビスだとシート皮を巻きこむので、画鋲の方がいいと思います。
矢印部分の左側、青矢印のあたりにも画鋲、タッピングビスを打ち込みます。
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余分を切り取ると縫い合わせ部分からほつれやすくなるので、画像のようにタッカーを2〜3点打ってとめておきます。
画像クリックでシート裏側を表示します。
タッカー打ちの参考にどうぞ。
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step10 完成 |
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完成です!
どうだったでしょうか?うまくできましたか?
タッカーが打ちにくいシートですが、それを除けば比較的張りやすいシートだと思います。
立体縫製ですので、オフロード系のシートに多い座面のシワもなく仕上がります。
数値は参考までに。寸法より全体のバランスを重視した方がきれいに見えます。
クリックで拡大します。 |
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後ろからです。
シート後端はどうしても少しシワが見えてしまいます。
後部は特にタッカー打ちにくい、というか打てない場所がありますが画鋲を駆使して張っていってください。
指痛いですが(笑)
クリックで拡大します。
実際作業されて分かりにくい所がありましたら掲示板またはメールにてお気軽にお問い合わせください。
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