step6 シート後部の本張り |
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シート後部を本張りします。
仮止めで打ったタッカー針が邪魔なときは、一旦鍼を抜いてタッカーを打ち直します。
シートベースの形状上、一部ハンドタッカーでは針が打ち込めない箇所があります。
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シート裏側です。
シートの角になる部分は、画像のように生地をシワ寄せしてタッカーを打ち、表側にシワ・たるみが出ないようにします。
後ろ座面は、前側ほど強く張る必要は無いと思います。
四角いゴムダンパーのある箇所は、そのままハンドタッカーでは針が打ち込めませんので、以下の方法を参考に、シート皮を固定してください。
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<方法その1 タッピングビスにて固定する>
四角いゴムダンパーのある箇所は、そのままハンドタッカーでは針が打ち込めませんので、タッカー針の代わりに「ネジ径約3mm、長さ約8mmのタッピングビス」と、「内径3mmの平ワッシャ」でシート皮を固定します。
平ワッシャがないと、ビスをねじ込む際に、生地を巻き込んでしまうのでご注意ください。
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<方法その2 ギリギリにタッカーを打ち込んで固定する>
四角いゴムダンパーのある箇所は、そのままハンドタッカーでは針が打ち込めませんので、四角いゴムダンパーを手で抜いて外し、シートのフチのギリギリに強引にタッカーを打ち込みます。
ただし、ハンドタッカーではまっすぐに針を打ち込めないと思います。
画像の様に、針は浅く刺さり、浮いた状態になります。
脚長が6mmよりも長いタッカー針だと、表側に貫通する可能性もありますのでご注意ください。
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<方法その2 ギリギリにタッカーを打ち込んで固定する>
強引に打ち込んで半刺さりになったタッカー針は、画像のように針のカド部分をマイナスドライバー等で押し込み、最後まで針が刺さるようにします。
画像では位置関係がわかるようにドライバーが斜めになっていますが、斜めではなくまっすぐにゆっくり押し込むと、押し込みの際に針が変形しにくくなります。
ゴムダンパーは位置を合わせて叩いてやれば、元通りハマると思います。
ハマりにくいときは、潤滑剤を少量塗布してみてください。 |
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タッピングビス(○印部)と、ギリギリにタッカー(○印部)それぞれの方法で、シート皮を固定した状態です。
どちらもイレギュラーな方法になりますので、もしエアータッカーが使える(懇意なバイク屋さんにお願いするなど)ならば、この部分だけエアータッカーで打ってもらうのが良いかと思います。
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後ろ座面を本張りした状態です。
シート後部座面に関しては、シワやたるみが出にくいと思いますので、作業としては難しくないかと思います。
そのかわり、タッカーの打てない四角いゴムダンパーのある箇所の処理が、ひと手間必要になります。
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