CBX400F/F-II/CBX550F シート張り替え手順

張り替え手順で使用しているシート皮は、生産ロットにより販売しているものと一部異なる場合がございます。

型押しの入ったシートですので、左右のズレや傾きが目立ちます。
最初の位置あわせ・仮止めでキチっと中心を出し、左右の張り具合のバランスを取って張っていきましょう。
ベーシックな箱型のシート形状ですので、比較的簡単に張り替え可能なシートです。

CBX400F/F-II/CBX550F 用張り替えシート皮 商品詳細ページへ


前準備
作業時は必ず保護メガネを着用してください。

張り替えに際して外しておく部品
ベルト(印部分)CBX400F/F-IIのみ。
シートキャッチ金具(
印部分)
シートヒンジ金具(
水色部分)

取り外しに必要な工具
10ミリのレンチ

それぞれ10ミリのナット止めされています。
ベルトを外してからシートキャッチ金具とシートヒンジ金具を取り外します。
中央のワイヤーは外さなくてもOKです。
シートキャッチ金具を固定するスタッドボルトの根元には、画像の様なカラーが入っています。

作業中に抜け落ちてしまいますので、あらかじめカラーを外しておくか、ナットを軽く締めておくなどして紛失しないようにご注意ください。
張り替えやってみようのページを参考に古いシート皮を剥がし、防水ビニール、シート皮の順にシートにかぶせます。

防水ビニールは袋状になっていますので、必要なサイズに切り開いて使用します。

CBX400F/F-II/CBX550Fの場合、半分では足りませんので片側を残して切り、大きな一枚のまま使用します。

  

step1 シート前後の仮止め
シート前後の中央(部)を仮止めします。

強く張る必要はありませんが、ズレ防止を兼ねて2〜3点タッカーを打っておきます。

シート前側です。

シートスポンジ先端とシート皮の縫い目が沿う位置で仮止めします。

中央一点止めですとシート皮全体が左右に傾きやすいので、画像の様な感じで3点ほどタッカーを打ち込んでおきます。
シート先端部のアップです。

画像の様な感じでシート先端にシート皮の縫い目が沿っていればOKです。

沿ってさえいれば強く張る必要はありません。
続いてシート後ろ側です。

こちらも前側同様傾かないように2〜3点タッカーを打ち込みます。

張る強さは下の画像を参考にしてください。
シートを真後ろから見たところです。

画像の矢印部分の長さが5.5〜6cmになるような位置まで引っ張って仮止めします。

これで仮止め完了です。

箱型のシートですので、仮止めでもある程度カタチになっていると思います。

この時点で左右のズレ、とくに座面の型押しが斜めになってしまっていないかを良く確認しておいてください。

もしずれているようなら、針を外して再度仮止めを行います。ここは焦らずじっくりとズレのないように!

画像クリックで拡大表示します。

OKですか?では本張りに行きましょう!

  

step2 シート中央を左右に張る
シート中央あたりを左右に張ります。

シートの段差部分が確認できるくらいまで張っておきます。
ちょうどベルトが通るあたりを左右に張ります。

張る強さですが下の画像を参考に、シート戦後の段差が確認できるくらいの強さで張ります。

左右どちらか一方に張り過ぎないように注意してください。
画像の様な感じでシート前後の段差が確認できればOKです。

たるみやシワはあとの工程で取れていきますので、ここでは左右のズレや傾きに注意しておきます。

コこは仮止めの延長程度に考えていただいてOKです。


画像クリックで拡大表示します。

  

step3 シート前カド部分を張る
シート前カド部分を斜め前方向に張ります。

斜め前方向にやや強く引っ張るようになるはずです。
シートベースのふちとシート皮の縫い目が沿うように、斜め前にやや強く引っ張ってタッカーでとめます。

手で巻き込むようにするとやりやすいかと思います。
表から見たところです。

ちょうど縫い目が沿えば画像のような感じになるかと思います。
斜め前方向に張ったことで、座面中央のたるみも若干取れてきました。

ここも左右どちらかに偏らないように注意して張ってください。


画像クリックで拡大表示します。

  

step4 シート後部の本張り
シート後部を本張りします。

仮止めで打っておいた針が邪魔な場合は、いったん抜いて打ち直します。
画像の様な感じでシワが表側に出ないように、タッカーを細かく打っていきます。

ちょっと面倒ではありますが、難しい作業ではないと思います。

張る強さは下の画像をご参考ください。

シートを真後ろから見たところです。

画像の矢印部分の長さが5〜5.5cmになるように張っていきます。

シート皮の縫い合わせの線が歪んでしまうと仕上がりが良く見えません。
画像の様な感じで縫い合わせの線がまっすぐになるようにします。
シート後部がスッキリしました。

片側に張りすぎて縫い合わせの線が歪んでしまわないようにさえ注意すれば、特に難しい所は無いと思います。


画像クリックで拡大します。

  

step5 シート前部の本張り
シート前部を本張りします。

仮止めで打っておいた針が邪魔な場合は、いったん抜いて打ち直します。
シートスポンジの先端とシート皮の縫い目が揃うようにタッカーを打っていきます。

正面から見たところです。

こんな感じで縫い目が揃っていればOKです。

縫い目がキレイに沿わない場合はきつく張るのではなく、シート先端部分をもんでみてください。

シート皮とスポンジがなじむのでかなり改善されます。
ほぼシートとしてのカタチになったと思います。

強く張りすぎるとシートのカタチが崩れますのでご注意ください。


画像クリックで拡大します。

  

step6 後部座面の張りを調整
シート後部の座面を左右に張ります。

座面に残ったたるみを調整して張っていきます。
大きなたるみ等はまず残っていないでしょうし、軽く張れば充分なはずです。
画像のようにまんべんなくタッカーを打ち込んでいきましょう。

座面の張りはちょっと緩いかな?位にしておくと丁度いいです。
画像ではほとんど変わっていないように見えますが、細かいたるみが無くなり、スッキリした感じになっていると思います。

片側に張り過ぎないようにご注意ください。


画像クリックで拡大します。

  

step7 前部座面の本張り
シート前部の座面を左右に張ります。

座面に残ったたるみを調整して張っていきます。
大きなたるみ等はまず残っていないでしょうし、軽く張れば充分なはずです。
こちらも画像のようにまんべんなくタッカーを打ち込んでいきます。

座面の張りはちょっと緩いかな?位にしておくと丁度いいです。
ほぼ完成です。

こちらも片側に張り過ぎないようにご注意ください。


画像クリックで拡大します。

  

step8 バランス調整、付属品取り付け
シート全体のバランスをみて張り具合を調整します。

曲がって打ったタッカーの針やゆがんだ針を抜いて、きれいに打ち直します。

張り替えやってみようのSTEP6を参考に、余分なシート皮を切り取ります。

CBX400F/F-II/CBX550Fは余分が少ないですし、切り取らなくても大丈夫だと思いますが、お好みで。
シートキャッチ金具はありませんが、付属品取り付けの参考にどうぞ。

シートキャッチ金具とシートヒンジ金具を取り付けてから、ベルトを取り付けます。
金具の無いベルトを取り付けるときは、必ずワッシャーを入れて力が均等にかかるようにしてください。

CBXはシートベルトの穴あけ位置を決めるのが結構難しいですので位置決めは慎重に・・・(^^;

  

step9 完成
完成です!

どうだったでしょうか?うまくできましたか?

最初はシワが取れなくて不安かもしれませんが、シート形状に合わせたシート皮ですのでグイグイ引っ張らなくてもこの通りちゃんと仕上がります。

型押しや縫い目など「線」の多いシートなので線がきれいに出ていると非常にきれいに見えます。


クリックで拡大します。

後ろからです。

手順を踏んでいけば、それほど難しくもなく張り替えられるシートだと思います。

ズレにだけご注意ください。


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実際作業されて分かりにくい所がありましたら掲示板またはメールにてお気軽にお問い合わせください。

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