マローダー125/250 リヤシート張り替え手順

飾りボタンの取り付けが面倒なほかは、特に難しいところのないシートです。
ボタンの締め具合でシートの風合いが変化する、なかなか面白いシートだと思います。
飾りボタン無しで張り替えを行う場合、飾りボタンに関する工程は不要ですので
その部分は無視して作業を進めてください。


マローダー125/250リヤ 用張り替えシート皮 商品詳細ページへ
マローダー125/250用張り替えシート皮 前後セット  商品詳細ページへ


前準備
作業時は必ず保護メガネを着用してください。

張り替えに際して外しておく部品

シート取り付け金具・ベルト(部分)

取り外しに必要な工具
10ミリのレンチ

前側のシート取り付け金具とベルトは10ミリのナットで共締めされているので、ナットを緩めて取り外します。

シート後ろ側の取り付け金具は、リベットで固定されているので外さずに作業します。
引きヒモ部分のアップです。

引きヒモの外れ止めをしているタッカー針をマイナスドライバー等でこじって浮かし、ニッパー等で軽くつまんで引き抜きます。

針を外したら突起に引っかかっているヒモを外します。

突起はボタンを固定するのに必要ですので、破損・変形させないようにご注意ください。
張り替えやってみようのページを参考にタッカー針を抜きます。

まずはシートベースから外します。
シートベースを外したら、シート皮とスポンジを分離させます。
飾りボタンはシート皮と一体成型されているので、シート皮を外せばボタンも一緒に外れます。

元の防水ビニールの状態が良ければそのまま使用してください。
状態が悪い場合はシート皮に付属の防水ビニールをご使用ください。
防水ビニールは袋状になっていますので、必要なサイズに切り開いて使用します。
マローダーの場合でしたら半分にすれば足りるはずです。

外したときと逆の要領で、シート皮の中にスポンジをはめ込みます。

このときシート皮とスポンジの位置がずれていないように確認をしてください。

ズレが無ければ、シートベースをはめ込みます。
シート裏側です。

シート後方は取り付け金具の隙間にシート皮をさし込んでおきます。

シート表側です。

タイトな箱型シートですので、被せただけでほぼシートのカタチになっているかと思います。

  

step1 シート前後左右を張る
シート前後左右を張っていきます。


シート前側はシートベースのフチとシート皮の縫い目を合わせるようにします。

左右・後ろに関しては、シワ・たるみが出ない程度に張ります。

部分的に強く張ると、シート側面の生地の縫い合わせの線が歪んでキレイな仕上がりにならないのでご注意ください。
シート表側です。

画像のように、シート前側はシートベースのフチとシート皮の縫い目が揃う位置でシートを張ります。

シート後方、取り付け金具が邪魔してタッカーが打てませんので、金具を避けてタッカーを打ち込みます。

左右のズレにご注意ください。
元々シート皮を被せただけでカタチになっているシートですので、前後左右を張るとほぼ仕上がったような感じになると思います。


画像クリックでシート裏側を表示します。

  

Step2 飾りボタンの取り付け
飾りボタン無しで張り替えを行う場合、飾りボタンに関する工程は不要ですので無視して進んでください。



ボタンの引きヒモ結び目を調節します

ボタンの根元から各ボタン規定の位置にペンで印をつけ、その印の位置で引きヒモに結び目を作ります。

前側ボタンは5cm
後ろ側ボタンは5.5cm

ユルいとボタンの納まりが良くないので、長いのはNGですが、若干(1〜2mm)短めはOKです。

ちょっと面倒な作業ですが、ここの長さで飾りボタンの押さわり具合が決まりますので、じっくり作業してください。
ボタン取り付け穴をあける

ボタン穴のある辺りは直径5cmほどスポンジが凹んでいますので、シート表側から指でその凹みを押し込んで凹みの跡をつけます。

その凹み跡の中心に、キリなどをまっすぐに差し込み、ボタンの引きヒモを通す穴をあけます。

できるだけ水の浸入を防ぐためにも、なるべく小さい径の穴を開けてください。
ボタンを引き込む

シート皮付属の針金を、シート裏側の穴からシート表側まで通し、ボタンの引きヒモを引っ掛けてシート裏側へ引き込みます。
ボタンを固定する

引きヒモをシート裏側まで引き込んだら、引きヒモを引っ張って結び目をシートベースの突起に引っ掛けます。

ボタンが軽く触って位置がズレるようならユルイので、結び目位置を2〜3ミリ短くしてください。
※構造上、強く触ればボタンは多少動きます。

ボタンの収まりに問題が無ければ、画像の様にタッカーを打ち込んでおきます。
2つのボタンを固定したところです。
だいたい画像の様な感じになっていればOKです。

ちょっと面倒な作業ですが、ボタンが画像のような感じで収まるように、じっくり取り組んでください。


画像クリックで拡大表示します。

  

step3 シート四隅を張る
前後左右のカド部分を張っていきます。

シワ・たるみが出ない程度に張ります。
強く張る必要はありません。

部分的に強く張ると、シート側面の生地の縫い合わせの線が歪んでキレイな仕上がりにならないのでご注意ください。
シート裏側です。


画像のような感じで細かくタッカーを打っていきます。
これでほぼ完成です。

2つのボタンがスポンジに食い込むので、どうしてもボタンの間に若干のシワ・たるみが残ります。


画像クリックで拡大表示します。

  

step7 バランス調整
シワ・たるみが残っていれば、シート全体のバランスをみて張り具合を調整します。

曲がって打ったタッカーの針やゆがんだ針を抜いてきれいに打ち直します。

シート裏側に余分なシート皮・防水ビニールのはみ出しなどがあれば、カッターやはさみ等で切り取っておきます。

前側のシート取り付け金具、ベルトを取り付けます。
シート裏側です。

取り付け金具の上にベルトを重ね、ナットで固定します。

ベルトの痛みなどで汎用シートベルトに交換する場合は、確実にベルトを固定するためベルト金具を再使用してください。

金具が無い場合や再使用が難しい場合は、ナットの下に大きめのワッシャー等を入れ、広い面積でベルトを固定できるようにします。


  

step7 完成
完成です!
どうだったでしょうか?うまくできましたか?

斜め前からです。

飾りボタンの準備が面倒な点を除けば、特に難しいところ、苦労するところはないと思います。


画像クリックで拡大表示します。
斜め後ろからです。

キレイに仕上げるコツは、生地縫い合わせの線が歪まないよう、張りすぎに注意することでしょうか。


画像クリックで拡大表示します。


実際作業されて分かりにくい所がありましたら掲示板またはメールにてお気軽にお問い合わせください。


          
                このページのトップへもどる


Copyright Standard. All Rights Reserved.