GJ77A型バンディット250/GK7AA型バンディット400 シート張り替え手順

張り替え手順で使用しているシート皮は、生産ロットにより販売しているものと一部異なる場合がございます。

純正シート皮とは座面部分の生地が違いますが、シート皮の形状自体は同じです。
メッシュ生地とシボ生地の2つの生地の出来ていますので、比較的ズレが目立ちやすいですが
ズレに気をつけていけば、張り替え自体は比較的簡単なシートです。

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前準備
作業時は必ず保護メガネを着用してください。

張り替えに際して外しておく部品
ベルト部分)
シートキャッチ金具
部分)

取り外しに必要な工具
10ミリのレンチ
シートキャッチ金具とベルトは共締めですので、10ミリのボルト2本外せばOKです。
張り替えやってみようのページを参考に古いシート皮を剥がし、防水ビニール、シート皮の順にシートにかぶせます。

防水ビニールは袋状になっていますので、必要なサイズに切り開いて使用します。

GJ77A型バンディット250/GK7AA型バンディット400の場合でしたら半分にすれば足りるはずです。

  

step1 シート前後の仮止め
シート皮とシートベースの中央を合わせて、前後を仮止めします。

左右どちらかに偏らないよう注意して、シート前後をタッカーで3点ほど止めます。
シート後部です。

左右どちらかに偏らないよう注意して、シート前後をタッカーで止めます。

仮止めですので、シートベースとシート皮の中央が合っていれば強く引っ張って張る必要はありません。

画像の矢印位置の長さが約3.5cmになるくらいの緩さでOKです。

ここを強く張ると後々張りにくくなるのでご注意ください。
シート前部です。

左右どちらかに偏らないよう注意して、シート前後をタッカーで止めます。

仮止めですので、シートベースとシート皮の中央が合っていれば強く引っ張って張る必要はありません。

画像の矢印位置の長さが約2cmになるくらいにします。
これで仮止め完了です。

画像のようにシート座面はだらーんとなっていると思いますが、それでOKです。

大切なのはシート本体に対してシート皮がずれていたり、ななめになっていないか、確認することです。

ずれている場合は針を外して再度仮止めを行います。

OKですか?では本張りに行きましょう!

  

step2 シート中央を左右に張る
シート中央やや前よりを左右に張ります。

ちょうど生地の縫い合わせの辺りです。
シート裏側です。

縫い合わせ部分の位置がが左右で同じになるように、左右を均等に張っていきます。

コツ、というほどではないのですが、手で巻き込むようにすると張り具合を調節しやすいです。

このシートはシートベースが左右非対称なんで、その点ご注意ください。
ダンパーゴムの位置を基準にしますと、かなりの確率で左右でズレます(笑)
シート表側を真上から見たところです。

張った後に、こんな感じで左右均等に張れているかを確認します。

画像の
印が左右で同じように見えていればOKです。
強く張らなくても、画像の様に前後の境の段差がわかればOKです。
お尻を乗せる座面部分の張り具合は、後で調整できますので。

シート座面(画像の
印部分)は、シートスポンジの形状上スポンジから浮いた状態になっていると思いますが、それでOKです。


画像クリックで拡大表示します。

  

step3 シート前部の本張り
シート前部を本張りします。

仮止めで打った針が邪魔な場合は外して打ち直します。

シート裏側です。

画像の
印部分はカドになってますので、シワを寄せてタッカーを打ち、たるみを取っておきます。
シート表側です。

画像の矢印部分が1.5〜2cmくらいであればOKです。


旧ロットのシート皮ではここの縫い合わせがシートのフチに添う形でしたが、純正に近い画像のような形状に変更しました。
シート前側がすっきりしました。
皮を張る強さですが、それほど強く張らずとも画像の様な感じになると思います。


画像クリックで拡大表示します。

  

step4 後部座面を張る
シート後部座面を左右に張ります。

縫い合わせの境があるので左右のズレに注意します。
シート裏側です。

左右のバランスに注意して、後部座面の大きなシワが取れるように張っていきます。

コツ、というほどではないのですが、手で巻き込むようにすると張り具合を調節しやすいです。

step2と同様に、張った後に真上から見て、左右均等に張れているかを確認します。
シート後部のシワがなくなり、だいぶシートの形になってきました。


画像クリックで拡大表示します。

  

step5 シート後部の本張り
左右のバランスに注意して、シート後部を本張りします。

仮止めで打った針が邪魔な場合は外して打ち直します。
シート裏側です。

画像の様な感じにシワを寄せてタッカーを打ち、たるみを取っておきます。

張る強さは下の画像を参考にしてください。
シート表側です。

画像の矢印位置の長さが約3cmになるように張っていきます。
後ろに張り過ぎないように注意してください。

また、左右のカドどちらか一方を張りすぎると見た目が非常に悪くなりますので、ここも真上から見て左右が均等に張れていることを確認します。

旧ロットのシート皮・純正ともに、この矢印で示す位置の長さが短くシートが妙に薄っぺらく見えていたので、シートに立体感が出るよう寸法を変更しました。

シート後部がスッキリしました。だいぶ完成に近づいてきました。

シート前座面はシート皮がスポンジから浮いたままになっていると思いますが、それでOKです。


クリックで拡大表示します。

  

step6 シート中央を張る
シート中央よりやや後ろより、ちょうどベルトが通る部分を、斜め後ろに張ります。

左右のバランスに注意します。

画像の印部分はちょっとタッカーを打ちにくいかもしれませんが、力のかかる部分ですのでしっかりとタッカーを打ち込んでいきます。

このシートの中でココがいちばん張りにくいところです。

画像ではほとんど変わってないように見えますが、シート中央付近のゆるい感じはだいぶ少なくなっているはずです。

クリックで拡大表示します。

  

step7 シート前座面を張る
シート前座面を左右に張ります。
シート裏側です。

ココを強く張るとシートの浮きは少なく、座った感じは固めになります。

逆に緩めに張ると、シートの浮きはあるものの柔らかい座り心地になります。

このあたりお好みの張り具合でどうぞ(^^


シートの段差部分に近い辺りのシート皮が浮くのは、元々のシート形状上仕方がないところです。
っこは純正シートも浮いてますのでお気になさらずに。


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step8 バランス調整
シート全体のバランスをみてタッカーを打ち込み、張り具合を調整します。

曲がって打ったタッカーの針やゆがんだ針を抜いて、きれいに打ち直します。

シートの凸部など一部タッカーが入らない部分はありますが、なるべくまんべんなくタッカーを打っていきましょう。

張り替えやってみようのstep6を参考に、余分なシート皮と防水ビニールを切り取ります。

外したシートキャッチ金具とベルトを取り付けます。
ゴムダンパーを外せば画像の位置にタッカーを打ち込めますが、取り付けしにくい部品ですので参考までに(^^;

外すときは手でこじって、取り付けるときは細めのマイナスドライバーなどを使ってしっかり奥まで押し込みます。
シートキャッチ金具、ベルトを取り付けた状態です。

シートキャッチ金具に向きはないようです。


画像クリックで拡大表示します。
タッカー打ちの参考などにどうぞ。

  

step9 完成
完成です!

どうだったでしょうか?うまくできましたか?

GJ77A型バンディット250/GK7AA型バンディット400は部分的にきつく張らないといけない所があるものの、張りシワの出にくい張りやすいシートだと思います。

シート形状に合わせたシート皮ですのでグイグイ引っ張らなくてもこの通りちゃんと仕上がります。


クリックで拡大します。
後ろからです。

後ろに張りすぎると、シートが薄っぺらく見えるうえに、かなりきつい張り具合になりがちですのでご注意ください。

そこさえ気をつけていれば、概ね画像の様な感じに仕上がるはずです。


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実際作業されて分かりにくい所がありましたら掲示板またはメールにてお気軽にお問い合わせください。

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