ゼファー750/RS 無地シート皮張り替え手順

ゼファー750/RS用の無地シート皮張り替え手順です。
純正のシート皮はシート先端部分を形状を崩さず張るのに少しコツが要るのですが、
スタンダード製シート皮ではその部分が立体縫製ですので、かなり張りやすくなっています。
左右一方に張りすぎるとパイピングのズレが目立ちますので、その点をご注意ください。

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前準備
作業時は必ず保護メガネを着用してください。

張り替えに際して外しておく部品

ベルト(
印)

取り外しに必要な工具
+ドライバー(3番)

左右の+ビスを緩めてベルトを取り外します。
シートキャッチ金具は付けたままでOKです。


張り替えやってみようのページを参考にシート皮を剥がします。

防水ビニールは袋状になっていますので、必要なサイズに切り開いて使用します。

ゼファー750/RSの場合、半分ではギリギリですので片側を残して切り、大きな一枚のまま使用します。

  

step1 シート前後の仮止め
シート左右がずれないように中心位置を確認し、シート皮をタッカーで仮止めします。

前側はシート皮のパイピングとスポンジの先端で合わせます。
シート前側です。

パイピングがシート先端のスポンジに沿うように位置合わせをし、タッカーを打ち込み仮止めします。

このときシートとシート皮の中央がズレないように注意します。


画像クリックで先端部分を拡大表示します。
シート後ろ側です。

画像の部分が4〜4.5cmになるように仮止めします。
タッカー1点止めですと左右どちらかにズレやすいので、3点ほどタッカーを打っておきます。
前後を仮止めするとこんな感じです。

画像の様に座面はダルダルですがそれでOKです。

シート本体に対してシート皮がずれていたり、ななめになっていないか確認して、ずれている場合は針を外して再度仮止めを行います。

画像クリックで拡大表示します。

  

step2 シート左右の仮止め
シート左右を仮止めします。

左右どちらか一方を張りすぎないように注意します。
丁度ベルトを通す穴があるあたりを左右に張ります。

左右どちらか一方に張り過ぎないように注意します。

仮止めですのできつく張る必要はありません。
下の画像の様に、シートスポンジの段差が確認できるくらいであればOKです。
張ったあとに真上からシートを見て、パイピングが左右均等に見えるかでズレがないかを確認します。

左右に張ったときは、必ず真上からの確認をするのがキレイに仕上げるコツです。
これで仮止め完了です。

画像のようにシート座面は浮いた感じになっていると思いますが、それでOKです。

張る強さですが、矢印のところのスポンジの段差が確認できるくらいの張り具合でOKです。

大切なのはシート本体に対してシート皮がずれていたり、ななめになっていないか、確認することです。
ずれている場合は針を外して再度仮止めを行います。

OKですか?では本張りに行きましょう!

画像クリックで拡大表示します。

  

step3 シート前カドを張る
シート前側のカド部分を、斜め前方向へ張ります。

仮止めの針が邪魔な場合は抜いて打ち直します。
シート裏側です。

シート皮のパイピングと、シートベースのフチを沿わせる感じで張ります。

左右のバランスに注意して張っていきます。

張り終えたら真上からの確認を!
シート前側カド部分を張ると一気にシートらしくなると思います。

シート座面部分(画像の
印部分)はシート皮がスポンジから浮いていると思いますが、それでOKです。


画像クリックで拡大表示します。

  

step4 シート後部の本張り
シート後部を本張りします。

仮止めの針が邪魔な場合は抜いて打ち直します。
シート後ろの裏側です。

画像の様な感じでシワが表に出ないようにして張っていきます。

カド部分を左右どちらか一方に張りすぎると、パイピングがズレて不格好に見えますのでご注意ください。

パイピング〜シート端の長さが3.5〜4cmになるようにします(下の画像をご参考ください。)
注:画像は完成後の画像です。

画像の部分が3.5〜4cmくらいになる強さで張っていきます。

部分的に強く張るとパイピングがキレイに揃わず、不格好に見えますのでご注意ください。
シート後部は作業自体は簡単ですので、バランスに注意して作業を進めれば特に問題はないかと思います。


画像クリックで拡大表示します。

  

step5 シート前部の本張り
シート前部を本張りします。

仮止めの針が邪魔な場合は抜いて打ち直します。

シート皮のパイピングと、シートスポンジの先端を沿わせる感じで張ります。

シート先端部分はシートスポンジがシートベース裏側に少しかぶさってますので、その部分は避けてタッカーを打ち込みます。

パイピングがキレイに沿わない場合はきつく張るのではなく、シート先端部分をもんでみてください
シート皮とスポンジがなじむのでかなり改善されます。
ここまで張れば、あとは座面の張りを調整していくだけです。

画像の
印部分はまだ浮いていると思いますが、それでOKです。


画像クリックで拡大表示します。

  

step6 シート前座面を左右に張る
シート前座面を左右に張ります。

たるみやシワが出ない程度に張ります。

仮止めの針が邪魔な場合は抜いて打ち直します。
シート裏側です。

特に難しいところはないと思います。

ちょっとゆるめかなって位に張ると、ちょうど良いかと思います。
固めがお好みでしたら、ちょっときつく張ってみてください。

左右のバランスに注意して張っていきます。
張り終えたら真上からの確認を!
カドの部分は画像の様に重ねてたたみ、タッカーでとめておきますとキレイに見えます。

ま、裏側なんで車体に装着すれば見えないんですけど(^^;
画像の印の部分は少しシート皮が浮きますが、ココはシートの形状上どうしてもこうなります。

きつく張ることでシート皮の「浮き」は減らせますが、座った感じが固くなりますのでご注意ください。

ココの作業自体は簡単ですので、特に問題はないかと思います。


画像クリックで拡大表示します。

  

step7 シート後ろ座面を張る
シート前座面を左右に張ります。

後ろはパイピングがありますので左右のバランスに注意して張っていきます。
シート裏側です。

後ろはパイピングがありますので左右のバランスに気をつけてください。

作業自体は特に問題はないと思います。

張り終えたら真上からの確認を!
タッカー打ち込み部分のアップです。
打ち込みの際のご参考に。


固めがお好みでしたら、ちょっときつく張ってみてください。
シートとしてのカタチはほぼ出来上がりました。

左右どちらか一方を張りすぎるとパイピング位置が左右にずれて不格好に見えますので、その点を注意してください。


画像クリックで拡大表示します。

  

step8 バランス調整
シート全体のバランスをみて張り具合を調整します。

曲がって打ったタッカーの針やゆがんだ針を抜いて、きれいに打ち直します。

張り替えやってみようのSTEP6を参考に、余分なシート皮を切り取ります。


外したベルトを取り付けます。
ベルトのビスを通す穴を開け、ベルトを取り付けます。

ビス穴は「プラスドライバーでグリグリ」でも何とかなりますが、「革ポンチでグリグリ」がキレイに穴が開いてオススメです。


余分を切り取る際は、くれぐれも怪我にご注意ください。

  

step9 完成
完成です!

どうだったでしょうか?うまくできましたか?

ベーシックなシート形状ですので、ズレにさえ注意すれば特に難しい作業もなく張り替えられるシートです。

キレイに仕上げるコツは、作業ごとに真上からの確認をしっかり行うことでしょうか。


クリックで拡大します。
後ろからです。

全体的に引っ張り過ぎますと、何かと不格好に見えますのでご注意ください。

うまくいかない場合もあるので決して推奨はいたしませんが、アンコ抜きされたシートに張る場合、シート先端が縫製されている分純正シート皮よりも無理なく張れるかと思います。


クリックで拡大します。
横からです。

シート中央〜前座面にかけて少しシート皮が浮きますが、純正でも浮いていますのでお気になさらずに。


クリックで拡大します。


実際作業されて分かりにくい所がありましたら掲示板またはメールにてお気軽にお問い合わせください。

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