ゴリラ シート張り替え手順

 ゴリラのシート張り替えはシートベースの状態が良いことが前提となります。
 シートベースの腐食やツメの欠損が無ければ張り替え自体は簡単なシートです。
 腐食・ツメの欠損が多い場合は張り替えが非常に困難になりますので、
お近くの張り替え業者様へご相談されることを推奨します。

ゴリラ用シート皮 商品詳細ページへ

前準備
作業時は必ず保護メガネを着用してください。

張り替えに際して外しておく部品
サイドモール左右(Z50J型のみ)

取り外しに必要な工具
マイナスドライバー、ラジオペンチ等

リベットピンからクリップワッシャーをこじって少し浮かし、ラジオペンチ等でつまんで取り外します。

ピベットピンに浸透潤滑剤(クレ55-6など)を吹き付けておくと外しやすくなります。
3箇所のクリップワッシャを外したら、サイドモールをピンごと引き抜きます。

反対側のサイドモールも同じようにして取り外します。

リベットピン、クリップワッシャは単品での入手が難しい部品ですので、紛失しないようにご注意ください。
シート皮を固定しているツメをマイナスドライバーなどで起こしてシート皮を外していきます。

サビがひどい場合や、何度も閉じ・起こしされているツメはこの時点で折れてしまうことも少なくありません。

画像クリックでシート全体像を表示します。

見た目はくたびれた感じですが、比較的良好な状態のシートベースです。

これは別車種の画像ですが、鉄板シートベースにはシート皮保護のため、画像の様な樹脂製のモールあります。

このモールがないと張ったシート皮がシートベースの端に擦れてすぐに破れてしまいます。

樹脂モールはホームセンターなどで入手できますので、モールが無い、劣化しているなどの場合は必ず取り付け、または交換してください。

取り付けたモールは、外れないよう画像のようにマスキングテープなどで固定しておきましょう。

なお市販のモールは透明が多く黒のモールは少ないようです。(1mで200円前後です。)

  

step1 シートを被せます
まず防水ビニールをシートに被せます。

防水ビニールは袋状になっていますので、必要なサイズに切り開いて使用します。

ゴリラの場合でしたら半分にすれば足りるはずです。
シート皮を被せます。

被せたらいろいろな角度から見て(特に真上)、全体的なズレがないかを確かめます。

大きくずれている場合は、シート皮をいったん外して被せなおした方がいいでしょう。

  

step2 シート前部を張る
シート前部分3箇所をとめます。

ズレ修正などで後でシート皮を外すことも考慮して、完全にツメを折り曲げてしまわずにおきましょう。
中央がズレないように、左右のバランスをみながらツメに引っ掛けていきます。

張り具合ですが、シートスポンジ先端とシート皮のパイピング位置が大体合う感じであればOKです。

印3箇所をとめておきます。
張り具合についての補足ですが、被せた時点で大体位置は合うはずなんでそれほど気にしなくても大丈夫です。

それよりもシート皮が斜めになったりしてないかを確認してください。

  

step3 座面左右張り
シート座面部分を左右に張ります。

ここは左右3箇所ずつとめます。

ズレ修正などで後でシート皮を外すことも考慮して、完全にツメを折り曲げてしまわずにおきましょう。
座面のたるみが取れる程度に、左右のバランスをみながらツメに引っ掛けていきます。

印3箇所をとめておきます。
タックロールの前から三段目のところのたるみが取れているのが判るかと思います。

  

step4 座面後部左右張り
シート座面後部を左右に張ります。

ここは左右4箇所ずつとめます。

ズレ修正などで後でシート皮を外すことも考慮して、完全にツメを折り曲げてしまわずにおきましょう。
座面後部はシート皮がスポンジから浮いていると思います。

この浮き上がりが少なくなるように少し強めに張ります。

画像ではちょっと判りにくいですが、後ろの跳ね上がったシート形状に沿った感じになったと思います。

  

step5 シート前カドを張る
シート前カドを畳むようにしてとめます。

ここは左右3箇所ずつとめます。

ズレ修正などで後でシート皮を外すことも考慮して、完全にツメを折り曲げてしまわずにおきましょう。
左右のバランスを見てとめていきます。

画像のようにカド部分は折りたたむ感じで。

画像クリックで拡大表示します。
画像の通り見た感じははほとんど変わらないと思います。

  

step6 後部を張る
シート後部をとめていきます。

ここは7箇所をとめます。

ズレ修正などで後でシート皮を外すことも考慮して、完全にツメを曲げてしまわずにおきましょう。
一方から順にとめていくとシワができますので、中央から左右へととめていきます。

張り具合ですが、シートのカタチに沿っていれば強く張る必要はありません。
後ろに強く引きすぎると、シートの跳ね上がりのカド(矢印部分)からパイピングがズレますのでほどほどで。

  

step7 バランス調整
シート全体のバランスをみて張り具合を調整します。

問題なければ、ツメをしっかり折り曲げてシート皮を固定します。

外したサイドモール(Z50J型のみ)を取り付けます。

余分な防水ビニールを切り取ります。
サイドモール取り付け用のリベットピンを通す穴を開けます。

画像のように内側からキリなどで穴を通します。

穴位置は下の画像を参考に。

穴位置ですが、画像を参考に。分かりやすいように白ペイントでマークしてあります。



リベットピンをスライドさせて穴位置に合わせ、サイドモールを差し込みます。

差し込み後もモールはスライドしますので、位置を微調整します。
リベットピンにクリップワッシャを押し込んで、サイドモールを固定します。

クリップワッシャは筒状の工具(ソケットレンチのコマなど)で押し込むと簡単かつ確実です。

クリップワッシャが曲がっていて固定がゆるい場合は、ペンチなどではさみ平らにしておきます。

  

step8 完成
完成です!

どうだったでしょうか?うまくできましたか?

被せた時点で形にはなりますので、ズレが無いようにだけ気をつければ難しいところはありません。

何度もとめたり外したりを繰り返しますと、ツメ、シート皮ともにへたってきますのでお気をつけください。


クリックで拡大します。
後ろからです。

モールを外して作業しますので、外したときにモールを磨いておくとシャキッとした仕上がりになりますよ!


クリックで拡大します。


実際作業されて分かりにくい所がありましたら掲示板またはメールにてお気軽にお問い合わせください。

           このページのトップへもどる


Copyright Standard. All Rights Reserved.